惑星のようす

Text : Shizuko Miura

前日からの雪で園庭も白一色、この冬初めてとも言える本格的な雪に出会ったZくん。スノーウエアを着て手袋をはめ、ブーツをはいて、戸惑うことなく這い出て行きました。11 月に雪を触った時には、眉を寄せて ” これは何だ!” というような真剣な表情でしたが、今回は、昨日に引き続き雪に触れたことや、家庭でも体験しているのでしょうか ” 自分はこれを知っている!” とでも言っているような自信ある表情です。
手も足も埋まるくらいですが、おとなを追いかけるようにどんどん這っていました。雪玉をわたすと手袋をした手で掴む / 離すを繰り返したり、おとなが投げた雪玉が壁に当たって砕けるのもじっと見ていました。防寒着で室内にいる時より体の動きはかなり制限されているはずですが、あまり苦にしてない様子で、とても好奇心旺盛な姿でした。
Zくんはこの白く柔らかく冷たい物をどう認識していくのでしょうか。自分の目で見て、手で触り、時には口に入れながら、またおとなとの応答的な関わりを通して、何度も何度も繰り返しながら物を捉え、さらに言葉へつなげていくのだと思います。Zくんの世界が広がっていくようなひと時でした。