2023.12.01
2023感謝祭レポート(織のワークショップ)
Text : Natsumi Konno
感謝祭ではつながり隊の企画として、Iさん(Iさんのお母さん)による「みんなで作ろう!織のオブジェ作り」のワークショップを行いました。
(Iさんは手織り作家、糸と織のitori主宰をしています)
つながり隊のメンバーである、IさんとAさん(Iさんのお父さん)、Tさん(Iさんのお母さん)でどんなワークショップがよいか意見を出し合いました。
Iさんがスウェーデンの織物の本を持ってきてくれました。そこには、大人もこどもも日常の中で織物を楽しむ姿がありました。Iさんは「織機や特別な材料がなくても身近なもので、織りものを楽しむことが出来ます。例えば、着なくなった服を割いて長い布にして編むこともできるし、木など自然にあるものを使ってそこに糸を編むことで素敵な模様を作ることもできます。」と写真をみながらお話してくださいました。
そのアイデアをもとに、流木に釘をうち糸を編んでいくオブジェ作りと天井から大きい糸をはって割いた布を編んでいくコーナーを作ることになりました。
楽しい時間になることを想像し、とてもわくわくしました。
当日は、約10家庭が参加して下さり、Iさんのレクチャーのもと思い思いに取り組んでいました。オブジェ作りに参加された方からは、「小学生の兄も一緒に参加させてもらいましたが、想像以上に熱中して楽しんでいました。妹も糸の色を選んだり、クシでぎゅっと寄せる作業を楽しんでいて、親子で楽しむことができました。」と感想をいただきました。
参加された方の熱中して作る姿やわくわくした表情がとても印象に残っています。
大きい織物コーナーでは、天井につるされた糸に、好きな場所と好きな色を選んで編んでいきました。自由に参加できるので、何度も取り組む人もいたり、何人かで同時に織りを進めながら会話が弾んでいる姿も見られました。
大きい織物は、感謝祭限りではもったいないということでしばらく常設することになったので、感謝祭後もアトリエで織物を楽しむ子どもたちの姿があります。
Iさん、Aさん、企画から準備までご尽力いただきありがとうございました。
「手を動かしながら垣間見えるその人らしさや、それぞれの親と子の掛け合いもギュッと凝縮された楽しい時間でした。これからも手仕事を通じてそれぞれの世界を広げていってほしいなと思っています」とIさんから感想をいただきました。
わたしは感謝祭を終えて、こどもを通して出会える人や場所があるということはかけがえのないことだと改めて感じました。これからも共に過ごせる時間や繋がっていく出会い・体験を大切にしていきたいと思います。
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