2024.05.01
ペアレンティングクラスを振り返って
Text : Naomi Ida
昨年度3回目のペアレンティングクラスが、2024年1月20日(土)に行われました。
保護者の皆さまと共にyamanokoの1年を振り返る機会として、つながり隊の方々を中心に企画したカルタづくりと、保育園企画として考えた対話の時間の、2部構成でした。
私にとって自身の産休・育休を挟んだことで久しぶりのペアレンティングクラス参加だったのですが、昨年度10月に行われていた前回のペアレンティングクラス事後アンケートにて【どのグループからも「大人の心の余裕が重要」という声があがっていたことが印象的】【「親である私たちが心と時間の余裕をもち、いつもニコニコハッピーにいられることが、子どもにとって全てにつながるということを忘れてはいけない!と心に刻みました】という保護者の感想を目にしたことが、今回企画側に携わってみたいと強く思うきっかけでした。
子育て真っ最中の私も感じている日々の葛藤や悩みを、やまのこの保護者の方々と話がしたい!子育ての視点がきっと広がるんだろうなと思える保護者の方々に出会えていることに、改めてありがたく思っています。
保護者の皆さまと過ごしたあのペアレンティングクラスで過ごした時間を一言で表すのなら、まさに「愛のエネルギーに満ち溢れた場」だったなと。
特に印象的だったのはカルタづくり。絵が得意な人・そうでもない人・苦手な人、子どもたちと同様に様々な個性やおもしろい感性を内に秘める大人たちが、あーでもないこーでもないと会話しながら描いたり、はたまた夢中になりサイレントタイムに会場が包まれたり。あの場にいた全員がやまのこの子どもたちを心から想い、やまのこならではの暮らしのなかで子どもたちから生み出された読み札を通して、会場にはいない子どもたちとの繋がりを感じ、「こどもとやまのこ」に思いを馳せていることがひしひしと伝わってくることに終始感動していました。
出来上がった絵札と読み札を並べた時に、みんなが団結して作り上げた達成感と満足感と愛を感じて、個人的には涙が溢れ出しそうになってしまったほど…。企画・運営を担ってくださったつながり隊の皆様に改めて感謝をお伝えしたいです。
ペアレンティングクラスの事前案内メッセージの中に
ペアレンティングクラスはいわゆる「保護者会」のような畏まったものではなく、保護者同士の交流、保護者と保育園スタッフのお互いの視点を共有することを意識したリラックスした雰囲気の会です。
とあります。
以前の職場(他園でクラス担任をもっていた時)にも「保護者総会」「クラス懇談会」がありましたが、なんだか緊張感と苦手意識のようなものを抱えて会に臨んでいたことが蘇ります。今回やまのこでペアレンティングクラスを企画する側としてスタッフ間で構想を重ねたときに、「保護者の人たちにどういう感じで帰ってもらいたい?」という話があがり、「ここにきてよかった」「やまのこに出会えてよかった」「大人の時間にたっぷり浸かれたな、という感覚。自分の時間に漬かったな、という感覚」という想いが上がりました。
そのような想いを抱きながら臨めたことも、私にとっては新鮮で有意義なものとして胸に刻まれています。
園企画の対話の時間は、語り尽くせぬほど…で時間が足りないな~、もっとエピソードや視点を共有したい深掘りしたいと感じました。
特別な会ではありましたが、それがあるのも日常があるからこそ。日々の「これおもしろかった~!」「なんて素敵なの!」「これ悩んでるんで~」「他のご家庭ではどうなですか?」というざっくばらんなお話を、保護者の皆さまとお話しできることを心から楽しみ、ときには心底一緒に悩みながら、保護者の皆さまと歩んでいきたいです。