やまのこ保育園

惑星のようす

"公開イベント「山と宙のおはなし」"

2019.11.01
公開イベント「山と宙のおはなし」

Text : Midori Goto

オープンデイ夜の部では、風景と食設計室HOO.のおふたりに「山と宙のおはなし」というテーマで、食事と朗読の会をつくっていただきました。
小さな点から始まったこの世界。宇宙のお話と共に、テーブルの上には「はじまりの点」「素粒子のスープ」などの料理が順に運ばれてきます。今まで意識したことのなかった世界の始まりを、五感を使って感じる時間はとても新鮮で不思議なものでした。
やまのこの保育目標のひとつに「地球に生きているという感受性を持った人」という言葉があります。それは、グローバル人材のようなイメージではなく、大きな生命体の流れの中で生きているということを感受できる力を持った人だと思っています。「星のかけら」という口の中でパチパチはじける星屑のような食べ物を楽しみながら、宇宙の長い歴史のように、わたしたちもまた、この土地に幾重にも重なる物語のひとつであることを実感しました。
そしてもうひとつ、宇宙のお話と交互に読まれたのはここ鶴岡の「きつねとつぶの羽黒まいり」という民話です。聞いたことのある地名と、方言で語られるお話に、たくさんの笑顔も見えました。このお話にちなんで、最後は庄内産の材料をたっぷり使った山のお弁当をいただきました。

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