2020.01.29
朝の音セッション
Text : Mina Ito
朝のおやつでKくんがピッチャーでお茶を注いでいました。コップから外れお茶がテーブルに溢れます。すると、Kくんは溢れたテーブルの上のお茶を両手で叩いてパチャパチャと音をならし始めました。その音に魅かれてか、テーブルを囲んでいたHちゃん、Eちゃんも吸い込まれるように立ちあがって手を伸ばし、パチャパチャとならし始めました。Zくんもすくっと立ち上がり、テーブルをタンタンとならし始め、いつの間にか全員立ち上がって、いろんな音とリズムのセッションとなって笑い合っていました。
これまで朝のおやつに関心を示さなかったKくんが、この日は珍しくお茶を注ぎに来て偶然の流れで始まった音セッション。Kくんがみんなとテーブルを囲む姿と、みんなで共鳴しあい繋がっていく様子に、気持ちがほぐれ心地良い時間に感じました。また、子どもの五感は、様々な刺激をたっぷり経験することで育っていきますが、ひとりひとり音の出し方も音自体も違い、自分のもたっぷり味わいつつ、他の人の出す音も聴いている反応の速さを見て、0-1歳児ならではの音の出会い方だなと感じた出来事でした。
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