2020.03.27
ぬか漬けプロジェクト
Text : Saeko Imai
去年の10月に作った庭のガーデンベッドに大根の種がまかれて1ヶ月半ほど経ち、立派な大根の葉っぱが一面に広がりました。J君にとって大根を抜くのはとても楽しいこと。大根をすぽっ!と抜いて、切って茹でて大根なべを一人で作り食し始めました。
「でも、その大根たくあんのために取っておくんだよ!」とKちゃん。そうです、あけびでは、ぬか漬けプロジェクトが始動されるのです。
残った大根はあけびの窓の外に2ヶ月ほど干されました。段々と水分が飛んでいき、小さくなっていく大根を日に日に観察する子どもたち。「おばあちゃんみたいにしょぼしょぼになってる。」「なんであんなに小さくなったの?」と感想を話す姿もありました。干した日とはあまりにも容貌が変わった大根は、1月の中旬に下ろされました。
そして、Yちゃん、Aちゃん、Kちゃん、Eちゃんの4人とこぴあまでぬか床の材料を買いに行きました。「お塩、昆布、鰹節、唐辛子、お塩、昆布、鰹節、唐辛子」と呪文のように唱えながら向かう足取りはルンルンしていました。
ぬか床作り当日の朝、集いの場で微生物についてのお話をしました。「いろんなところに存在している『菌』と『微生物』、小さくて小さくて目に見えないけれどこの微生物が糠の中で働いてお野菜をとっても美味しくしてくれるんだ!」と説明すると、子どもたちはじーっと聞いていて、「お味噌みたいだね!」とKちゃんが言いました。
糠とこぴあで買ってきた材料をしっかりと混ぜてくれた、Sちゃん、Kちゃん、MちゃんとRくん。裾をまくって混ぜる姿が頼もしかったです。二週間の間、毎日違う当番で混ぜました。匂いが苦手てで好きじゃない子、いい匂いだとすすんで混ぜてくれる子、反応は様々でした。自分たちで一から作ったたくあん。少ししょっぱかったですが、とても美味しく出来上がっていました。